岐阜県大垣市草道島町で気密測定 2023/01/26
稜です。
1月26日は岐阜県大垣市草道島町で
㈱渡邊建設 プラスホームさまの
現場の気密測定を行いました。
中に上がります。
現場は平屋ですね。
屋根・壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスです。
チェックしていきます。
サッシ周りは、
ウレタンで気密処理
されていますね。
現場は基礎断熱。
水抜き穴がウレタンで
埋まっていますね。
基礎断熱の場合、
基礎の貫通部はちゃんと
塞いでおかないと、
気密が悪くなるので要注意です。
お風呂の配管貫通部と
その付近。
貫通部は内外で気密処理
してあるのですが、
少し気になる箇所があったようで
念を入れて処理していました。
梁と屋根の勾配がかかる箇所。
隙間に暗がりが出来ていて
なんか怪しいですね。
実際に手を近づけてみると、
漏気が確認出来ました。
ウレタンで隙間を埋めて
気密処理をします。
よし、しっかり埋まりましたね。
隙間が出来ているように見えても
漏気していないこともあります。
が、漏気しているケースが多いので
注意したいポイントですね。
天井にボードを貼ってしまうと
確認するのが難しくなってしまいますので、
早めのチェックをおススメします。
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.13cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
C値改善作業(隙間埋め)
をします。
玄関ドアの右下端から
漏気があったようですね。
ウレタンを吹き付けて
気密処理をしました。
サッシ周りの気密処理です。
上でご紹介している通り、
既にウレタンで気密処理
してある状態ですが、
枠が入っているので
奥まで手を入れて漏気の
チェックするのが難しい。
そこで怪しそうな箇所は、
追加でウレタンを吹きつける事に
なりました。
ただし、枠が入っている状態で
ウレタンを吹き付ける際は、
後からウレタンが膨張して
枠が歪んでしまう可能性がありますので、
しっかりとビスで枠を固定したのち
吹き付ける量に注意して処理をします。
玄関ドアです。
工事途中の仮ドアとは違い、
本ドアを目張りした状態では
正式な測定結果とはなりません。
ですので、ドアラッチの調整や
パッキンの当たり具合などによって、
気密が大きく変化します。
今回はドア自体に問題は
ありませんでしたが、
傷防止の養生(ダンボール)が
ドアの下部に挟まって、
隙間が出来てしまっているようです。
中間気密測定の際に
本ドアが入っている場合は、
ほぼ間違いなく養生された
状態となっています。
その為、今回のようなケースは
珍しくもないのですが、
このままでは正確な気密を
測定する事が出来ません。
ですので、一時的に養生を
外して測定しています。
その間は本ドアに傷が付かないよう
慎重に扱うことも大切です。
玄関ドアは改善しましたが、
サッシからの漏気も
見過ごせません。
サッシの中でも採用率が高く、
注意しておきたいのが
引き違い窓(掃き出し窓を含む)と、
オペレータータイプの滑り出し窓。
特に掃き出し窓はパッキンの
当たり具合などによって、
大きく気密が変化しますので
ちゃんとパッキンが機能するように
閉め直したりしたいですね。
測定時だけの話では無くて、
日常生活をする上でも
サッシのパフォーマンスを
最大限引き出すために、
しっかりとパッキンが当たるように
意識して閉め直しするのが
良いと思います。
オペレータータイプのサッシに
つきましては、
単に見た感じ閉まっているように見えても
閉まり切っていない事があるので、
ハンドルを回して確認するなどして
用心したいという事ですね。
それでは再度測定を始めます。
結果は…
C値=0.078cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
21cm2 → 12cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.39 → 1.14
となっています。
この結果に、
立ち合いされた社長は
満足されたご様子でした。
C値改善作業(隙間埋め)前の時点で
既にとても良い気密でしたが、
比較して見ると、
αA (家全体の隙間面積)が
9cm2 も埋まっていますね。
ウレタンで気密処理した箇所は勿論の事、
玄関ドアやサッシの閉め直しでも
改善しているようですね。
素晴らしい気密。
完成状態での測定も
とても楽しみです。