富山県南砺市で気密測定 2023/03/28
稜です。
3月28日は 富山県南砺市で
㈱すぎはら建築工房さまの現場の
気密測定を行いました。
中に上がります。
屋根・壁の断熱材は、
グラスウール。
さらに付加断熱として、
外壁側にフェノバボードが
貼られています。
面材はタイガーボードの
EXハイパーのようですね。
サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスです。
横に並んでいるのは、
リクシル製オーダーメイドの
テラスドアとのことです。
チェックしていきます。
サッシ周りは、
コーキングなどで
気密処理されています。
屋根や壁は面材の取り合いなどで
外側から気密処理してあるそうです。
土間まわりの断熱材と
土台とのラインが、
ウレタンで気密処理
されているようですね。
現場は基礎断熱です。
基礎の配管貫通部などは
ウレタンで気密処理
されていました。
これは…
薪ストーブ用の煙突
でしょうかね?
煙突の付近はしっかりと
チェックしておきたいです。
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.093cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2
既にとても良い気密ですが、
C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。
軒先の隙間が怪しいと
思ったので確認してみると、
微量ですが漏気していました。
本来外側で処理してあるので
漏気はしにくいはずですが、
処理の難しそうな箇所ですので
残った小さな隙間を伝って
漏気していたのでしょうね。
ウレタンを吹き付けて
気密処理をしました。
おっと…
玄関上部の隙間を覗くと、
ビスを打ったのであろう穴から
光が見えていました。
そちらもウレタンで処理。
とても小さな穴でしたので
漏気はほぼありませんでしたが、
外と繋がっている以上
埋めておいた方が良いですね。
こちらは玄関サッシの下端。
小さなビス穴から
少しだけ漏気していました。
本当に小さな隙間ですが、
処理しておくに越したことは
ありません。
ましてや、このレベルの
高気密ともなると、
これぐらいの小さな穴でも
一つ一つ確実に埋めていくことが
大切なんですよ。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
C値=0.079cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
7cm2 → 6cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.43 → 1.26
となっています。
この結果に、
立ち合いされた杉原社長たちは
満足されたご様子でした。
とても素晴らしい気密。
今回は 1cm2 の改善でしたが、
C値=0.5cm2/m2 の 1cm2 と
C値=0.09cm2/m2の 1cm2 とでは、
全く別物なので価値はあります。
外観はまるで店舗のような
目立つデザインで、
しっかり気密の良い家。
これでHEAT20 G2レベルの
耐震等級3だなんて、
とっても贅沢ですね。