大阪府大阪市で気密測定 2023/03/29
おはようございます
健太郎です。
ひさしぶりに大阪で気密測定。
実はブログに書いていませんが
少し遠方まで測定に行ってます。
3月29日は 大阪府大阪市で
住友林業㈱さまの現場の
気密測定を行いました。
お施主さまのご依頼です。
玄関アプローチとなる庇には
無垢板が貼られていました。
ここはダイニングでしょうか。
掃き出し窓の先は中庭を挟んで
1段下がったリビングに
なっていました。
断熱材は天井・壁ともに
グラスウール。
室内側に気密シートを
貼った仕様です。
リビングの上部は
勾配天井の梁見せ仕様。
この部分だけ断熱材はネオマフォーム。
水分を吸いにくいネオマフォームですが
気密シートがきれいに施工されてました。
ダイニングの上は
吹き抜け仕様。
足場がきれいに作られているため
分かりづらいですが
ここは吹き抜け上空部分(2階)。
中庭側に大型サッシが配置しており
ダイニングに光を落とす設計。
サッシはYKKのAPW330。
樹脂ペアガラス。
サッシ周りはコーキングにより
気密処理されていました。
剛床のジョイント部は
気密テープで気密処理。
柱周りにはコーキングが
入っていました。
この現場は全館空調。
ある程度の水準の気密を
求められます。
さて、気になる気密測定の
結果はいかに ...。
C値 = 0.36cm2/m2 の高気密でした。
表示は四捨五入により0.4cm2/m2。
それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
まずは玄関周りをチェック。
玄関ドア、基礎と気密パッキンの
取り合いはコーキングで気密処理。
漏気は確認されませんでした。
リビングの1段下がった
基礎に断熱材が貼られていますが
ジョイント部分はそのまま。
全てのジョイントに
気密テープを貼って気密処理。
立ち合いされたお施主さまから
「ここ漏気していませんか?」と
報告がありました。
排水管まわりのコーキングが
切れて漏気がありました。
施工会社さまがコーキングを
入れています。
施工後、指でコーキングを
押さえてしっかり隙間に充填。
わかられてますね。
監督さんが窪んだ所に
コーキングを充填されています。
どうやら床下から間仕切り壁に入る
電線まわりの模様。
漏気が止まるまでしっかり
コーキングを充填しました。
リビング上空の天井付近の
配線周りをチェック。
漏れなしでした。
ここはユニットバス周り。
基礎を貫く、排水配管周りの
気密処理をパテで強化。
ここは2階の天井まわり。
壁に貼られたボードと
天井の気密シートの取り合いから
漏気あり。
ボードが相手だから
テープを貼るわけにもいかず
ボンドコークを隙間に充填。
こちらは配線周りの
気密処理がなかった模様。
コーキングを入れました。
最後は間接照明用のボックス内部。
内部の取り合いから少し多めの漏気あり。
ここもボンドコークを丁寧に
施工して漏気を止めました。
それでは再測定します。
気になるC値改善後の
測定結果は ...。
C値 = 0.30cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。
立ち合いされたお施主さまは
とても喜ばれていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
69cm2 → 57cm2 と
12cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.39 → 1.29 と隙間風が入り難い
特性に改善。
壁にボードが貼ってあると
C値改善しにくいのが一般的。
しかし、今回はウィークポイントを
丁寧に気密処理できたため
12cm2 と大きく改善できました。
やぁ~ 完成気密が楽しみです(^^♪