石川県小松市で気密測定 2023/05/23

稜です。

5月23日は石川県小松市で

㈱イングさまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根・壁の断熱は、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

サッシはYKK APW330と431。

樹脂サッシとなっています。

現場は床断熱です。

柱や間柱の下端の隙間に

コーキングが入っています。

 

床の気密は大引きの取り合いで

確保してあるのですが、

伝い漏れの対策として

こちらの処理はかなり

効果的だろ思います。

玄関土間の基礎と土台の

間に入っているパッキン。

 

気密パッキンとは言いますが、

何にも処理をしていない状態だと、

入隅やジョイントの部分から

ほぼ間違いなく漏気します。

 

ですので、

気密を確保したいのであれば、

上の画像のようにテープや

コーキングなどでパッキンの上から

気密処理する事をおススメします。

お風呂の配管貫通部です。

モコモコとウレタンで

気密処理されていますね。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.23cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。

 

先ほどチェックしていた

お風呂の配管貫通部から

漏気がありました。

 

他にも断熱材の取り合いに

打ってあるコーキングが

切れてしまって漏気している

箇所もありましたので、

そちらの気密処理も行いました。

玄関土間の断熱材の取り合いに

出来た隙間から漏気が。

ウレタンを使って

隙間を埋めていきます。

 

基礎と断熱材の取り合いが

複雑になっている場合、

今回のように漏気してしまう

ケースがあります。

 

後程、モルタル等で

埋まるはずの箇所ではありますが、

断熱的にもプラスになりますし、

気密的にも今埋めておけば

安心できますので、

やって損は無いと思います。

下屋部分の束の裏側。

なんだか怪しい隙間が

見えていますね。

手を近づけて確認してみると、

漏気を起こしていましたので

ウレタンで気密処理を行いました。

 

度々ご紹介しているポイントですが、

物と物が近く、狭い箇所は

ウレタンが吹き付けづらく、

吹き付け業者さんが意識していないと

奥までしっかり埋めてくれない…

そんなケースが結構あります。

 

気密測定の際には、

漏気の有無の判別が簡単なので

的確に気密処理する事が

出来るのですが、

気密測定をしていない時でも

怪しい隙間を見つけたならば、

とにかく埋めておくことを

おススメします。

最後に、二階の合板と

柱の取り合いの隙間をチェック。

 

手を近づけてチェック

して回った結果、

数か所だけかなり漏気を

起こしていました。

なぜ限定的に漏気を

起こしていたかというと、

ちょうどこの下の部分が

玄関ポーチとなっていたからです。

 

勿論、下からウレタンを

吹き付けてあるのですが、

どこかに出来た隙間から伝い伝って

ここを出口として入り込んで

いるのでしょうね。

漏気を起こしてしまわぬよう、

ウレタンでミッチリと

隙間を埋めて気密処理をしました。

 

玄関ポーチ上部の箇所だけでなく、

微量な漏気を起こしていた

その他の箇所もしっかり処理します。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.13cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
35cm2 → 20cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.40 → 1.36
となっています。

この結果に、

立ち合いされた㈱イングの方は

満足されたご様子でした。

 

今回は、

αA (家全体の隙間面積)が

15cm2 とかなり大きめの

改善となりましたね。

 

やっぱり気密測定って

大事だと思いますね。

 

今回の玄関ポーチ上部の

漏気していた箇所だって、

測定をしていなければ

恐らく気づけなかったと思われます。

それはこの現場に限らず、

どのような現場にも言える事です。

 

目で見て判別できない箇所の隙間は

気付く事すら困難ですので

対処が難しいですが、

気密測定ではそれを炙り出す事も

可能となります。

 

㈱イングさまの気密に対する

想いがあるからこそ、

測定を行い、見つけることが

出来たわけですね。

気密測定

Posted by fok-rs