石川県野々市市で気密測定 2023/05/24

稜です。

5月24日は石川県野々市市で

㈱イシダ住建さまの現場の

気密測定を行いました。

 

どうやらこちらの現場、

モデルハウスのようですね。

現場を外から観察していると、

大きな掃き出し窓に囲まれた

コの字型の中庭?が。

 

室内に光を取り入れつつ、

素敵な空間を眺めながら

ホッと心が癒される。

カッコよさと機能性を両立した

デザインとなってそうですね。

中に上がります。

屋根・壁の断熱は、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

サッシは三協アルミのアルジオ。

アルミ樹脂複合サッシです。

チェックしていきます。

 

サッシ周りは、

ウレタンとテープを

使い分けて気密処理

されていますね。

現場は床断熱となっています。

 

玄関土間の土台と基礎の

間に入っているパッキンは、

単体では気密性が低い為

上からテープを貼って

気密を確保しているのですね。

床の排水管貫通部。

床断熱ですので、

こちらも配管の周りを

気密処理する必要があります。

 

丁寧にコーキングで

気密処理されていますね。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.26cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。

 

玄関土間には玄関ドアの他に

掃き出し窓が一つありました。

土間にサッシを付ける場合、

取り合いの処理が難しい為

この時点では隅の方から

漏気してしまうケースが多いです。

そして、こちらの玄関ドアと

土台付近の取り合いからも

漏気がありました。

コーキングなどで気密処理

を行いました。

 

後でモルタルで埋まって

くれるところであれば

そこまで問題は無いのですが、

少し地面から離れている箇所は

タイル等で隠れはするけど

結局隙間は埋まっておらず、

漏気を起こしてしまうケースがあります。

 

ですから、

なるべく直せる段階のうちに、

確実に隙間を埋めておく事も

大事だと思いますね。

いつもの柱の根元の隙間。

合板と柱の取り合いから

伝い漏れを起こしてしまいます。

ウレタンを隙間に吹き付けて

気密処理をしていきます。

 

一ヶ所からの漏気で見れば

微量ではありますが、

塵も積もればなんとやら。

 

気密を上げたいけど

もうどこを攻めればいいか

分からないといった場合には、

おススメの箇所です。

こちらは下屋部分です。

他の下屋はウレタン吹き付けで

気密を確保してあるのですが、

ここは桁と梁が化生となっている為

上の方で気密処理してあるそうです。

 

ですが、取り合いの処理が

難しかったのか、

漏気を起こしている箇所が

少しありました。

本来であれば、

桁と梁、合板の取り合いを

コーキングで気密処理

してしまえばいいのですが、

時間がかかってしまう上に、

化生を汚さないよう丁寧に

処理をしなければならない為、

一旦、マスキングテープを貼って

仮で気密を取ることになりました。

よし。

これでバッチリですね。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.20cm2/m2の超高気密です。

 

αA (家全体の隙間面積)が
34cm2 → 26cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.45 → 1.29
となっています。

この結果に、

立ち合いされた監督さんは

納得されたご様子でした。

 

αA (家全体の隙間面積)は

8cm2 の改善。

先ほどの下屋部分の処理も

しっかりと効いて、

良い気密になっていますね。

冒頭でご紹介した、

コの字型の中庭を囲う

掃き出し窓の他にも、

吹き抜け上部に大きなサッシが。

 

素敵なデザインで、

明るく暖かな家であれば、

住んでいて快適でしょうね。

気密測定

Posted by fok-rs