石川県小松市で気密測定 2023/06/22

稜です。

2023年6月22日は石川県小松市で

㈱ハザマ住建さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根の断熱は、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

壁の断熱材は、

セルロースファイバー。

充填前の状態です。

 

面材と柱などの取り合いが

コーキングで気密処理

されていますね。

外側でも面材の取り合いに

テープを貼って気密処理

してあるようですね。

 

内外2重の気密処理。

とても大変でしょうけど、

かなり効果が期待できます。

さらに、付加断熱として

外壁側にボード状断熱材を

施工するようですね。

サッシはリクシルのEW。

樹脂トリプルガラス仕様です。

チェックしていきます。

 

サッシ周りはテープで

気密処理されています。

窓まぐさと柱の取り合いまで

ちゃんと処理されていますね。

先ほども確認しましたが、

面材と柱などとの取り合いが

丁寧にコーキングで

気密処理されています。

 

表面の木と木のジョイント部分は、

コーキングでの処理が難しい

と判断したのか、

テープで気密処理してあります。

 

適材適所で使い分けをして

処理しているのは良いですね。

玄関土間まわりの処理。

こちらも先程と同様、

コーキングとテープを使い分けて

気密処理しているようですね

ホールダウン金物が

ウレタンでスッポリと

覆われていました。

 

気密だけでなく、

熱橋の対策としても

とても有効だと思います。

ズラーっと並ぶ柱と間柱。

取り合いが窓まわり等と同様に

ちゃんと処理されています。

 

金具も同じように。

ウレタンで覆うように

処理してありますね。

壁の配管貫通部。

コーキングで処理されていますね。

 

奥の方がゴチャッとしている

ように見えるのですが、

これは間柱とスリーブ管の間に

隙間がほとんど無い為、

こうしてなるべく隙間が埋まるように

コーキングを打ち込んで、

漏気を止めてしまおうという

処理方法なんでしょうね。

 

実際、狭い箇所ほど

コーキングやウレタンが入りづらい為、

気密処理が難しくなるんですよね。

処理方法として正しいと思いますし、

隠れて見えなくなる箇所である為、

全く問題ありませんね。

外に繋がっているCD管の

配線通し口がコーキングで

埋まっていますね。

 

気密測定の際は、

内外のどちらかをテープで

目張りしています。

 

しかし、測定後はテープを

剝がしたりしますので、

このように配線済みのCD管などを

コーキングや粘土などを使って

気密処理をしておくことで、

竣工後に気密を悪くする要因を

予め潰すことが可能です。

現場は基礎断熱です。

基礎を貫通している箇所は

しっかりと気密処理しておく

必要があります。

 

配管の貫通部を見てみると、

丁寧にコーキングで

気密処理されていました。

これなら安心ですね。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.072cm2/m2の

ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。

 

二階に上がって

屋根のウレタンを見てみると、

束の辺りに怪しい隙間が。

監督さんが脚立に乗って

確認して下さいましたが、

漏気は無かったそうです。

 

しかし、割と大きめの

隙間だったようですので、

ウレタンを追加で吹き付けて

埋める事になりました。

断熱的にもやっておいて

損はありませんのでね。

屋根のウレタンと梁の重なる場所、

ここって漏気しやすいんですよね。

 

狭い箇所なのでウレタンが

奥まで詰まりづらいので、

隙間が出来てしまうケースがあります。

 

そして、コレが軒に近いほど

漏気を起こしやすくなります。

 

今回はあまり漏気していない

ケースがったのですが、

竣工後には直すとなると

とても困難になりますので、

後悔が残らぬよう、出来るときに

しっかりと気密処理しておきましょう。

壁を見回っていると、

コーキングが入っていない

取り合いがありました。

こちらも監督さんに

気密処理して頂きました。

 

実際、外壁側でも気密処理

されていますので、

目立った漏気を起こすことは

無いと思うのですが、

万が一の事を考えると

ちゃんとやっておくに越したことは

無いですからね。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.066cm2/m2の

ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
12cm2 → 11cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.20 → 1.20
となっています。

この結果に、

立ち合いされた監督さんは

納得されたご様子でした。

 

とても良い結果!なのですが、

αA (家全体の隙間面積)が

1cm2 しか改善していませんね…

 

もうちょっと良くなると

思っていたのですが…

結構気密処理をしただけあって

中々悔しいところです。

 

とはいえ、本当に良い気密。

健康的な自然素材の家で、

快適で暖かな生活が出来ますね。

気密測定

Posted by fok-rs