石川県金沢市で気密測定 2025/03/14

稜です。

2025年3月7日は石川県金沢市で

㈱山下工務店佐那の現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根・壁の断熱は共に、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

サッシはYKK APW430。

樹脂トリプルガラスですね。

チェックしていきます。

 

サッシ周りはテープを貼って

気密処理してあります。

お風呂はボード状断熱材の

取り合いにウレタンを吹き付けて

気密を取っているようですね。

お風呂の配管や配線の貫通部

をよく見てみると、

何やら怪しげな隙間が。

 

手を近づけて確認してみると、

隙間から漏気していました。

隙間にウレタンを吹き付けて

気密処理を行いました。

 

お風呂で隙間が出来やすい箇所は

比較的低い位置にありますので、

通常の人間の視点では隙間を

見つけることが出来なかったりします。

 

ですので、お風呂に限らず

低い位置にある貫通部などは、

正面から確認できる位置まで

頭を下げて覗き込むか、

スマホのカメラなどを利用して

チェックしてみると良いと思います。

と、言ったそばからありましたね。

スマホのカメラ機能が活躍する箇所。

 

お風呂の排水管が下の底面から

伸びている事もあって、

その貫通部に隙間が出来ていました。

 

周りにウレタンが吹き付けて

あったので、上から見る分には

問題なさそうなのですが、

下から覗き込んでみると

このように隙間が現れる訳です。

では何故このような隙間が

出来てしまうかというと、

①排水管と床との間隔が狭く

ウレタンが詰まりづらい状況。

②低位置にある為、吹き付け業者が

隙間の所在を確認できなかった。

という事が原因となります。

 

先ほども似たようなことを言いましたが、

コレはお風呂に限った話ではなく

狭い・低所 or 高所にある

外気に通じている貫通部などは、

同様に隙間を見逃してしまう

可能性が高いので気を付けましょう。

これまた先程と同じような状況。

ですが、ちょっと違うんですよね。

 

この間柱の下端に出来た隙間から

漏気があった訳なんですが、

これは見逃してしまったというより

漏気しないだろうと見逃された

箇所という方が近いかと思います。

何故なら、壁はウレタン吹き付けで

気密が取れているから安心という

先入観が少なからず定着してしまっている

節があるからでしょうかね。

 

確かにウレタン吹き付け断熱の現場は、

壁から漏気するイメージがあまりありません。

しかし、ウレタンが関与していない

柱の取り合いなど木と木が接している

部分は果たしてどうでしょうか。

 

例えば、この間柱の下端に出来た

隙間が何故漏気を起こすかと言えば、

間柱と床と土台の取り合いに

外気に通じる隙間が残っており、

それがウレタンで塞がっていない、

関与できない部分であるため、

空気が移動する出入り口となっているからです。

 

気密というのは、想定していない

思いもよらない隙間によって

悪くなってしまうものです。

目視できない隙間を探すのは難しいですが、

だからこそ目視できる怪しい隙間は

なるべく塞いでおきたいですね。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.13cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

かなり良い結果ですね。

安定してこのレベルの気密を出して

いるのは流石という他ありませんね。

 

ウレタン吹き付け断熱は

比較的気密を良くなり易い印象ですが、

やることをしっかりやっていないと

これだけ良い気密にはなりません。

 

また、上の方で偉そうにベラベラと

色々なにか言っていましたが、

私たちもまだまだ知らない事だらけで、

現場で実際に見て体感して

勉強させていただいています。

 

でも、こういう気密がどうこう

隙間がどうこうって情報は、

中々調べようにも難しいもので、

こうして情報を発信していく事で

気密の良い家を建てたいと思っている

お施主様や建築会社、工務店の方々に、

少しでも助力できればと思っております。

気密測定

Posted by fok-rs