石川県小松市で気密測定 2024/02/14

稜です。

2024年2月14日は石川県小松市で

㈱山下工務店さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根・壁の断熱は、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

サッシはYKK APW430。

樹脂トリプルガラスですね。

 

掃き出し窓はスライディング

タイプとなっていました。

チェックしていきます。

 

サッシ周りはテープで

気密処理してありますね。

(撮影しそびれた為、過去の現場から写真を流用。)

二階の床外周部です。

 

柱の根元にウレタンが

吹き付けられていますね。

 

工法や気密ラインによりますが、

伝い漏れを起こしやすい箇所

ですので気を付けましょう。

お風呂の気密処理です。

 

基礎を囲うように乗せた

断熱材の取り合いに、

ウレタンを吹き付けてありますね。

 

これだけしっかりと吹き付けてあれば

まず漏気の心配はないはずですが、

薄っすらと吹き付けた状態では

意外と隙間が残っていたり、

剥離したりするので注意です。

それでは測定を…とその前に、

少しC値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。

 

お風呂の排水管や給湯給水配管の

貫通部です。

 

パッと見で問題なさそうですが…

別の角度から確認すると、

給湯管の下の方に怪しい隙間が

出来てしまっているのに

気が付きました。

 

測定器で減圧した状態で

手を近づけてみると、

やはり漏気を起こしていました。

なるべく隙間が埋まるように

ウレタンを吹き付けて

気密処理を行いました。

 

大丈夫だな。と思う箇所でも、

実際には隙間が出来てしまって

いることが結構多いです。

 

少しでも怪しいと思ったならば、

別の視点から確認し直してみるのも

大切な事だと伝えたいです。

お風呂付近の土台の間柱用切り欠き。

こんな所からも漏気がありました。

ウレタンを隙間に詰め込んで、

漏気を止めました。

 

床断熱の現場の場合、

玄関やお風呂の付近で同じ事が

起こり得ますので、

注意したいポイントですね。

こちらは換気用(?)のダクト貫通部。

 

高い位置にありますので、

通常の視点では全然問題なさそう

に見えるというか…

気にもしない方が多いと思います。

しかし、先程の給湯管と同じように

見る角度を変えてみると、

こうして隙間が出来てしまっている

のを発見することが出来ます。

こちらもウレタンを吹き付けて

気密処理をしました。

 

天井下地より高い位置にありますので、

ウレタンがモコモコはみ出てしまっても

特に問題ありません。(限度はありますが)

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.11cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

少しでも気密を良く出来ないかと

見回っていると…

 

先ほどもチェックした

二階外周部の柱の根元。

よく見ると、隙間が出来ていますね。

通常ならば、この一ヶ所からの

漏気は少量ですので、

さほど問題ありませんが…

 

実はこの下は玄関ポーチとなっていて

オーバーハングしている状態。

その為、特に漏気を起こしやすい

要注意ポイントとなっています。

 

勿論、下側で気密処理されているはずですが、

それだけでは完璧と言えません。

私たちの経験上、かなりの高確率で

漏気を起こしている箇所ですので。

 

はみ出した分が削られても大丈夫なように、

しっかりとウレタンで処理をしました。

(大工さん、ゴメンナサイね。)

 

それでは、再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.10cm2/m2の超高気密です。

 

αA (家全体の隙間面積)が
15cm2 → 14cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.29 → 1.24
となっています。

この結果に、

立ち合いされたお施主様は

納得されたご様子でした。

 

㈱山下工務店さまの現場では、

お施主様の立ち合いが初めてでしたので

少しドキドキしましたが、

良い気密が出て安心しました。

 

αA (家全体の隙間面積)的には

1cm2 の改善となりましたが、

実際に分かりやすいほど漏気を

起こしていた箇所を埋められたのは、

価値のある事だと思っております。

気密測定

Posted by fok-rs