富山県南砺市森で気密測定 2022/06/09
稜です。
6月9日は富山県南砺市森で
すぎはら建築工房さまの現場の
気密測定を行いました。
壁の断熱材はグラスウール。
外壁側には付加断熱として、
フェノバボードが
貼ってありました。
天井の断熱材は、
セルロースファイバー。
一部屋根断熱や下屋の箇所は、
グラスウールとなっていました。
サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスです。
チェックしていきます。
サッシ周りはコーキングで
気密処理してあります。
お風呂の給湯給水配管
などの基礎貫通部です。
ミッチリとコーキングが
丁寧に詰められていますね
こちらは水抜きの穴。
コーキングで気密処理
してあります。
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.12cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
C値改善作業(隙間埋め)
を始めます。
玄関ドアの下端付近、
土台と柱の取り合いから
漏気しているようです。
外周部は漏気しやすいので
注意が必要ですね。
こちらはテープを貼って
気密処理をしました。
下屋部分の天井の気密シート。
配線の貫通部から漏気が
感じられました。
追加でウレタンを吹き付けて、
気密処理をします。
配線が集中している箇所は
隙間が出来やすいので
気を付けたいですね。
二階の床と柱の取り合いの溝。
意外と漏気しやすいので
要チェックなポイントです。
こちらもウレタンで
気密処理をします。
それでは再度測定を始めます。
結果は…
C値=0.10cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
34cm2 → 28cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.42 → 1.32
となっています。
この結果に、
立ち合いされた社長は
満足されたご様子でした。
少し時をさかのぼって、
C値改善作業中。
社長が何か手に持っていますね。
どうやら、サーモグラフィーの
カメラのようです。
これを使って漏気していそうな
箇所を探していたのですね。
令和3年度の、
とやま県産材建築物コンクールでは、
すぎはら建築さまの建てた
『松原のいえ』という
Ua値 0.23で耐震等級3の
お家が優秀賞を獲得されたようですね。
いいお家を造ろうとする、
すぎはら建築さまの心意気。
現場の社長たちを見ていると
とても伝わってきます。