通気遮熱ＦＯボード（屋根遮熱材、ウレタン吹付の下地材）

通気層を大きく確保することは家にとって大切です。 大きな通気層は屋根から侵入する熱気を抜くことができるからです。（小さな通気層は抜けにくい） また、生活で発生する水蒸気を効率よく排出させるのも 通気層の大きさが鍵となります。 水蒸気が抜けにくい家は 部屋がすぐに結露したり、壁体内結露（壁の中の結露）を誘発しやすくなります。

通気遮熱ＦＯボードは 垂木の間を丸ごと通気層にできる屋根遮熱材です。
屋根タルキ（45～90ミリ）が『縦方向の通気層』に、 母屋上部（三角形）の空間が『横方向の通気層』となり、通気層は網目のように繋がります。 ジリジリと暑い屋根の熱は網目状の通気層により効率よく排熱でき、 湿気の排出にも効果を発揮します。
なお、当商品は棟換気を基本に作られており、勾配のトップに棟換気部材を取り付けることでより効果的になります。

ウレタン吹付の下地材としても最適です。ウレタンの膨らみによる通気層の圧迫が極めて少なく安心です。 遮熱シートなどをウレタンの下地材として使用されている場合は、ウレタンの膨らみにより通気層を塞いでしまわないようにご注意ください。

アルミ蒸着面（屋根側）により、太陽の輻射熱を熱反射させます。 ストーブの反射板のように熱を反射させるあの効果です。 熱反射の効果は通気層の高さ（野地板までの距離）があればあるほど効果を発揮します。
サーモカメラの写真は通気遮熱ＦＯボードと野地板の表面温度を比較したものになります。 野地板の表面温度が 約50℃、ＦＯボードの表面温度が 約33℃。
約17℃ 低い結果になりました。

※注意	測定結果は気温や天候、施工場所により異なります。

通気遮熱ＦＯボードには 通気用のスリット加工が 640箇所施してあり、湿気を逃がすようにしています。 当商品を試験機関(財) 日本建築総合試験所で測定した結果、透湿抵抗 ＝ 0.0013 [㎡・s・Pa/ng] 、透湿比抵抗 ＝ 0.43478 [m・s・Pa/ng] でした。
透湿抵抗は結露を判定するための重要な値です。この値が数値が小さくなれば、その分だけ湿気である水蒸気を通しやすいく、内部結露しにくくなります。

大工さんがＦＯボードを使った時の感想や
サーモカメラの撮影結果などブログに書いています。
興味のある方はぜひ。

気密測定屋のつぶやき：遮熱材FOボード