1. 結露防止
室内で発生する湿気を外に排出する役目があります。
寒いから、換気システムをとめたら結露が発生した話はよく聞きますが、
結露は カビ・ダニ発生の原因に繋がります。
また、結露が発生するとその水分により、断熱材や木材をはじめ 建材の劣化 につながり家の寿命を縮めます。
2. 花粉 や PM2.5など
外気には花粉やPM2.5といった有害物質が多く存在します。
それら有害物質が室内に入らないように、外気の導入はフィルタを通して室内に取り込むという働きを換気が担います。
3. CO2濃度
1㎥に含まれる二酸化炭素の割合を示したもの。外気でいうと 約410ppm。
室内では1,000ppm以下を基準としており、これを保てるような 換気が必要です。
「頭がぼんやりする」「眠くなってきた」などはCO2濃度に原因があるかもしれません。
CO2濃度の上昇は、思考力や集中力の低下にもつながります。換気は、CO2濃度を低下させる事により、生活の質を向上させる役割を担います。
4. 省エネルギー
第1種換気には熱交換装置が付いており、部屋の温度を外に逃しにくくなっています。
少ない電力で熱を回収するため、冷暖房負荷を減らし、光熱費を減らすことができます。
また、室内の温度変化が少なくなるため、冬場のヒートショック対策としても非常に有効です。
5. 換気と気密性
換気と気密性は密接な関わりがあり、メーカーの掲げる第1種換気の熱交換率は
C値 = 0.3cm2/m2(完成気密)を必要とすると言われています。
これは第1種換気のみならず『換気全般』に言えることで、気密性が悪いと家の隙間から勝手に空気の出入りが発生し、
計画通りの換気が出来きません。この件は気密測定のページでも書いていますが隙間があると『室内と外の温度差の境目』で結露が発生します。
特に壁内の結露は断熱材や木材を腐らせ 家の寿命を縮めます。このことから気密性はとても重要と言えます。