富山県富山市婦中町で気密測定 2021/07/06

おはようございます
健太郎です。

7月6日は、富山県富山市婦中町で
すぎはら建築工房さまの現場の
気密測定を行いました。

現場はボードを搬入した状態。
気密測定後にボードを施工していきます。

構造用合板を用いた耐力壁が多く
耐震性を高められているようです。

壁の断熱材は 高性能グラスウール。
気密シート貼りの仕様です。

天井の断熱材はセルロースファイバー。
セルロースはのちに400ミリ
ブローイングされる模様。

外の防水シートを見ると
うっすらとフェノバボードの文字が…。
外壁にフェノバボードを
貼った付加断熱仕様です。

サッシはYKKのAPW330。
樹脂ペアガラス。

サッシ周りはコーキングにより
気密処理されていました。

それではチェックしていきます。
給湯給水配管が1本ずつ丁寧に
コーキングにより気密処理。

基礎を貫く配管周りも
同様で抜かりなしです。

玄関まわりの基礎と土台の
取り合い部分は
ウレタンで気密処理。

2階の床と梁の取り合いに
コーキングが入っていました。
ここの気密処理はお勧めします。

さて、気になる気密測定の
結果はいかに...。

C値 = 0.52cm2/m2 の高気密でした。

表示は四捨五入により0.5cm2/m2。

それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。

 

結果からいいますと
今回の改善箇所は
電気配線、配管周りが主でした。
電線の隙間からの漏気です。

電線周りはウレタン等で
気密処理してありましたが
見た目以上に漏気がありました。

 

線と線の隙間にたっぷりコーキングを
充填させ、隙間を埋めていきます。

おっと!!杉原社長の手に
目新しいツールが…。
スマホとペアリングさせる
漏気の検知器のようです。

センサーの先端を
漏気しそうな場所に充てると
結果がスマホで見れる代物。

 

私もほしい!!
と思ったのですが
微細な漏気は感知できないようで
バージョンアップに期待します。

あとは兎に角、
線と線の隙間にコーキングを
ねじ込む作業が続きました。

線が密集する気密処理は
ウレタンではなくコーキングを
使いましょう。

 

ウレタンは楽ちんに隙間を埋めて
くれますがこのような
小さな隙間は苦手です。

 

あと気泡から漏気する可能性も
高く注意が必要です。

羽子板ボルトまわりにも
コーキングで気密処理。

困難だったのが
間仕切り壁の隙間を通す電線まわり。

 

室内側の気密処理だけでは
漏気が止まらなかったため
点検口を使い、上からも
気密処理しました。

 

やっぱり上下から攻めると
効きますね。

 

さて、C値改善後の
測定結果はいかに...。

C値 = 0.33cm2/m2 の超高気密でした。

表示は四捨五入により0.3cm2/m2。

C値改善を頑張った杉原社長は
少しほっとされた様子で
詳細結果を確認されていました。

 

αA(家全体の隙間面積)は
67cm2 → 42cm2 と
25cm2 の隙間が埋まりました。

 

n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.62 → 1.38 と隙間風が入りにくい
特性に大幅改善。

今回はC値改善は
ほぼ電線周りだったのですが
なめたらあかんと痛感しました。

気密測定

Posted by fok-rs