福井県福井市田治島町で気密測定 2021/09/13

稜です。

9月13日は福井県福井市田治島町で
㈱ナチュレホームさまの現場の
気密測定を行いました。

室内はサッシから差しこむ光で
明るい現場となっていました。

室内は気密シート貼りで
壁内にセルロースファイバーを充填。
外壁側にはミラーフォームラムダを
使った付加断熱仕様となっています。

サッシはリクシルのサーモスX。

それではチェックをしていきます。
サッシまわりはコーキングで
気密処理されています。

床断熱ですので剛床のジョイント部分には
気密テープが貼ってあります。

ユニットバスの気密シートとの取り合いは、
テープの上からコーキングを打つことで
テープの浮き防止対策がされていました。

配線配管の貫通部には
しっかりとコーキングが
打ち込まれています。

コンセントボックスの気密処理は
配線の貫通部にコーキングを
多めに充填するなどして、
しっかりと対策されています。

一階天井の梁等との取り合いは、
コーキングを打つことで
伝い漏れを防ぐ施工がされています。

測定の前に、玄関ドアにペタペタ。
こうして何か貼っておけば、
測定中に誰かがドアを開けようとするのを
防ぐことができて良いですね。

チェックも終わりましたので
測定に移ります。
気になる結果は…

C値=0.14cm2/m2の超高気密でした。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)をはじめます。
玄関まわりからかすかに漏気が、
コーキングで隙間を埋めます。

シートの切れ目に気密テープが
貼ってありましたが、
よく見ると少し残っている部分が
ありますね。

こういう所って意外と見えづらいので
漏気が出ている時に見つけられるかが
重要ですね。

気密シートのジョイント部分に
貼ってあるテープの浮きをチェックして、
怪しいところはさらに上から
テープを貼っていきます。

先程の測定の際に、二階天井の
気密シートを押さえるタッカーが
パンパンと音を立てて外れてしまいましたので、
抜きを当ててシートを押さえます。

 

それでは再度測定に移ります。
結果は…

C値=0.14cm2/m2。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
24cm2 → 23cm2
と1cm2改善されましたが、
大きな改善とはなりませんでした。

これでは流石に納得できないので
他に気密を落としている原因を探していると、
何やらオペレータータイプの
縦滑りサッシから漏気が。

この縦滑りサッシですが、
測定器を設置している1つを除いて
同じものが9つ。
なんとその全てから漏気がありました。

 

このサッシからの影響が
かなり大きいとみて、
非公式ではありますが
サッシに目張りをして
測定をしてみます。
その結果…

C値=0.092cm2/m2の
ウルトラ気密でした。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

二回目の測定値と比べて、
αA(家全体の隙間面積)は
23cm2 → 15cm2

 

n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.19 → 1.00
と大幅に変化しました。

この結果に、
社長もかなり悔しがっている
ご様子でした。

 

オペレータータイプの縦滑りサッシ。
ここまで露骨に漏気があるのは
納得がいきませんので、
後日サッシ屋さんに
調整をしてもらうそうです。

 

それにしてもサッシが
気密に与える影響の大きさ、
やはり恐ろしいです。

気密測定

Posted by fok-rs