大阪府高槻市で気密測定

おはようございます
健太郎です。

12月25日は 大阪府高槻市で
アイフルホームさまの現場の
気密測定を行いました。

面材はハイベストウッド。
ジョイントにユラソール(高性能気密テープ)が
貼られていました。

2階リビングの設計でしょうか。
天井が高く、勾配天井の設計です。

壁の断熱材はネオマフォーム。
内壁70ミリ+外壁45ミリの
付加断熱仕様。

 

ネオマフォームの周りは
極太コーキングで気密処理。

屋根の断熱材は
ネオマフォーム 90ミリに
グラスウール(アクリア)120ミリ×2。
Ua値は 0.21のG3グレード。
やり過ぎの断熱グレードです。

 

ネオマフォームの取り合いは
ユラソールで気密処理。

剛床のジョイント
柱の立ち上がりも
ユラソール。

サッシはリクシルのエルスターX。
樹脂トリプルガラス。

 

お施主さまが窓周りの
気密施工を行ってます。

実はこの現場。
ほとんどの気密処理に
お施主さまが携わっています。

 

断熱材の気密処理はもちろん
土台の内外のコーキングも
お施主さまが施工。
凄すぎです(^^♪

なんか凄そうなダクティングは
新潟のオーブルデザインさんに
換気経路を設計してもらったようです。

さて、気になる気密測定の
結果はいかに...。

C値 = 0.54cm2/m2 の高気密でした。

表示は四捨五入により0.5cm2/m2。

それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。

 

大開口サッシの下端から漏気あり。
大工さんにコーキングを
増し打ちしてもらいました。

この現場は基礎断熱の仕様。(床下が室内扱い)
お施主さまが床下に潜って
怪しい箇所をコーキング。

 

実はこの後、お施主さまは
3時間以上 床下で気密処理を
頑張られていました。

監督さんがダクト周りの
隙間にコーキングを入れて
気密処理。

天井のホゾ穴から
漏気あり。

上でテープで押さえていても
伝い漏れする可能性があります。
ウレタンで気密処理。

屋根と梁の取り合い部分。

ここはどの断熱であっても
漏れやすい部分。
ウレタンを充填しました。

間仕切り壁は別に
気密を取らなくて良いのだが…

上からの伝い漏れを防ぐため
隙間にウレタンを入れてから
ユラソールを貼りました。

勾配天井の面積が大きく
施工状態を1つ1つ確認する
しかありません。

おっと ネオマフォームに穴が…。
ウレタンを詰めてテープで
押さえました。

小屋裏の壁の終端が
めちゃめちゃ鋭角。

テープを貼ろうにも
手が届かないので
ウレタンをたっぷり充填しました。

へへへ、大モノ(大漏れ)発見!!
途中からテープが貼られてないので
ダダ漏れ。

 

こういうのを改善すると
気密もテンションも上がります。

床下から戻られたお施主さまと
大工さん、監督さんの3人で
外の面材を攻めます。

 

入隅にユラソールを
貼っている模様。

 

リアルタイムに漏気量(通気量)を
見ていたので分かりましたが
ここの気密処理はなかなか
効果がありましたよ。

あとはテープの浮きを押さえたり
追加でテープを貼ったりと
地味に改善を進めました。

 

さてさて、C値改善後の
気密測定の結果はいかに...。

C値 = 0.15cm2/m2 の超高気密でした。

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

気密処理を頑張られたお施主さまは
「0.1cm2/m2 を切りたかった」と
悔しがられていました。

 

今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
104cm2 → 30cm2 と
なんと74cm2 相当の隙間を埋めました。

 

n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.66 → 1.18 と隙間風が入りにくい
特性に大幅改善。

今回の測定は
お施主さまの熱い思いにより
遠征が実現したものでしたが
74cm2のC値改善は
過去1番だと思います。

C値改善が長くなったため
お昼をご馳走になったのですが
帰り際、お土産まで頂いてしまいました。

これから天井にグラスウール(120×2)を
充填して気密シートを貼る模様。
完成の測定がとても楽しみです(^^♪

気密測定

Posted by fok-rs