石川県金沢市増泉で気密測定

おはようございます
健太郎です。

12月12日は石川県金沢市増泉で
㈱トイットデザインさま監修、
㈱BEAR’S WORKS さまの現場の
気密測定を行いました。

現場は基礎断熱仕様(床下が室内扱い)。
1階の東面に大開口のサッシが
連窓で設置されてました。

2階は天井高で開放的な空間。
2階リビングの設計のようです。

2階にも大開口サッシが配置。
店舗のような設計です。

 

サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。

サッシ周りはウレタンにより
気密処理。

この現場の断熱材は
屋根・壁ともに30倍発泡の
硬質ウレタン。

 

それでいて 室内側に
気密シートを貼った仕様。

30倍発泡は 100倍発泡と違い
水蒸気を吸いにくい性質であるため
それに気密シートを貼った現場は
見たことがありません。

この気密シート。
デュポンのVCLスマートという
可変透湿気密シート。

 

タイベックスマートの
後継にあたるモノ。

 

ロゴなどの印刷は一切なく
断熱材が少し透けて見えます。

充填具合を見やすくするため
ロゴなしになったのかな…。

電気屋さんが内職のように
何かの箱を作成しています。
これが何かわかる方はマニアック。

 

正解は…
ダウンライト用の
ボックスでした。

通常、気密シートを破って
取り付けられるダウンライト。

 

そのままだと漏気する
可能性があるためシートの
奥側にボックスを取り付け
気密テープでシートに連結。

 

ボックスの中にダウンライトを
取り付け、熱害も防ぎます。

それでは測定します。
気になる気密測定の
結果はいかに...。

C値 = 0.15cm2/m2 の超高気密でした。

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。

 

玄関ドアの養生(段ボール)を
噛んでいたため漏気量が多い。

サッシ屋さんに
養生を取り外してもらい
玄関ドアの調整もお願いしました。

その玄関ドアの下端から
若干の漏気あり。

 

ユラソール(気密テープ)を
貼って漏気を止めました。

更によく調べると
ドア枠まわりから漏気あり。
コーキングを打って

指で押さえて隙間に
充填しました。

土台と断熱材の取り合いで
ユラソールの接着が
甘い箇所あり。

その上からユラソールを追加で接着。
テープを押さえ接着しているのは
お施主さま。

床と柱の取り合いから
漏気あり。

隙間が気密シートに
繋がるカタチ。
このパターンは漏気します。

隙間を埋めるように
コーキングを充填して
漏気を止めました。

 

さて、再測定。
C値改善後の測定結果は...。

C値 = 0.091cm2/m2 の超高気密でした。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善を一緒になって
頑張ったお施主さまは
とても喜ばれていました。(写真ボケボケですみません)

 

今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
19cm2 → 11cm2 と
8cm2 の隙間が埋まりました。

 

n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.87 → 1.25と隙間風が入り難い
特性に大きく改善。

実はこの現場。
気密シートがまだ貼り切れてない
箇所もあるので伸びしろがあります。
完成気密が楽しみです(^^♪

気密測定

Posted by fok-rs