富山県富山市で気密測定 2023/03/14

稜です。

3月14日は 富山県富山市で

㈱結さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根・壁の断熱は、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

サッシはYKK APW330。

樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。

サッシ周りは、

ウレタンで気密処理

されています。

現場は床断熱です。

床の合板の取り合いや

柱まわり等が、

テープで気密処理してあります。

床断熱ですので、

床を貫通する配管の周りも

しっかり気密処理。

基礎の水抜き穴です。

本来、床断熱の現場は

水抜きな穴が空いたままで

問題無いのですが、

お風呂部分は基礎断熱と

なっていますので、

その範囲にある基礎貫通部は

気密処理しておく必要があります。

ウレタンで気密処理しました。

勿論、室内側でしっかり

処理されているのであれば

外側からの処理は必要ありません。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.26cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2

C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。

玄関土間のパッキンから

漏気がありました。

気密パッキンとはいえど、

完全に気密を確保してくれる

わけではありません。

ですので、テープやコーキングで

上から気密処理してしまうのが

一番安全かと思います。

 

パッキン同士のジョイント部分は

特に漏気しやすいので、

そこだけでもしっかりと

処理しておきたいですね。

梁と屋根の勾配のかかる箇所。

奥の方まで見えませんが

手を入れて確認してみると、

漏気しているのが分かりました。

ウレタンで気密処理をしました。

こういった狭い箇所などは

ウレタンが奥まで詰まりづらく

隙間が出来やすいので、

なるべくチェックしておきたいです。

 

その他にも数か所怪しい箇所の

気密処理をしたのち、

再度測定をします。

結果はいかに…

C値=0.19cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
36cm2 → 27cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.47 → 1.28
となっています。

こちらの現場は、

玄関ドアに片引き戸の

YKK コンコードが入っています。

 

片引き戸は使い勝手が良いので

とても便利ではあるんですが、

気密性は良くないことが多いので

ちょっと困ったちゃんなんです。

今回の片引き戸も

そこそこの漏気があったようで、

お施主様にどの程度のものか

確認して頂きました。

漏気量が少し気になりましたので、

非公式とはなりますが

玄関ドアを目張りした状態で

一度測定してみます。

結果は…?

C値=0.11cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
27cm2 → 16cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.28 → 1.12
となっています。

この結果に、

立ち合いされたお施主さまは

少し驚いたご様子でしたが、

改善はしっかりとされていたので

喜んで下さっていました。

 

単純計算ですが、

玄関片引き戸だけで 11cm2 の

隙間があった事になりますね。

 

とっても便利ではあるんですが…

気密性を重視されるのであれば、

玄関ドアや窓の選定も大切ですね。

 

とはいえ、

目張りしていない状態でも

αA (家全体の隙間面積)が

9cm2 も改善して、C値=0.19cm2/m2。

しっかりと良い気密となっています。

 

このまま完成までの工程も

しっかりと注意していれば、

暖かく快適な家となるのは

間違いありませんね。

気密測定

Posted by fok-rs