石川県白山市で気密測定 2024/12/03

稜です。

2024年12月3日は石川県白山市で

トラスト住建㈱さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根と壁の断熱は共に、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

サッシはYKK APW430。

樹脂トリプルガラス仕様ですね。

それではチェックしていきます。

 

サッシ周りはコーキングで

気密処理が施されています。

現場は床断熱となっています。

 

床の合板の取り合いにはテープが

貼ってあるようですね。

勿論、外周部を含む柱周りまで

しっかりと気密処理してあります。

 

丁寧に貼ってあるのが見て分かりますね。

排水管などの床貫通部は

コーキングで処理されています。

CD管も同じくコーキングで

気密処理してありました。

 

配線が完了したCD管やPF管は

なるべく早めに気密処理しておけば、

竣工時まで忘れてて隙間が空いたまま…

なんてことも起こりませんのでおススメです。

お風呂周りはミッチリと

ウレタンで覆われています。

 

これだけしっかり吹いてあっても

排水管などの貫通部(特に下部)から

漏気しているケースもありますので、

不安な場合はチェックしておくといいかもです。

こちらは一階の天井(合板)と胴差し、

桁梁などの取り合い部分ですね。

 

その取り合いにウレタンを

吹き付けてありますが、

意外と伝い漏れを起こしがちな

ポイントでもありますので、

これだけしっかり処理されていれば

安心できるので良いですね。

ちなみに、先ほど下(一階側)から

ウレタンを吹き付けて処理してありましたが、

サンドイッチのように上(二階側)からも

塞がなければ結局漏気を起こしてしまう

可能性がありますので要注意。

 

気密処理を行う際には、

関連する取り合いを徹底して

塞ぐ(処理する)事を意識すると、

気密を良くしやすいです。

おっと、

弊社の製品『通気遮熱FOボード』を発見。

いつもご利用いただきありがとうございます。

 

こちらの『通気遮熱FOボード』ですが、

垂木間ではなく母屋間に施工する遮熱材で

あるため通気層を大きく設けられますし、

ウレタン吹き付けの下地材としても

ご利用いただけます。

興味のある方はこちらにてご確認ください。

大工さんが掃き出し窓の下端を

気密処理しようとしています。

 

どうやらタイミング的に処理するのが

遅くなってしまったようで、

これからテープを貼っていくみたいです。

おぉ!とても丁寧に貼ってありますね!

 

テープを使って気密処理をする際は

接着面の形に沿うようにピッチリと、

食い込むように圧着させるのがポイント。

 

最初から浮きが出来てしまっていたり

見かけだけはっ付いているような状態では、

時間で経過でペラリと剥がれるまでが

早まってしまいます。

 

粘着がちゃんと仕事するように

接着箇所を事前に清掃する事や、

なるべく接着面積を多るのがとても大事です。

監督さんも玄関土間のパッキンなどに

気密テープを貼って処理しています。

 

気密パッキンとは言いますが、

ジョイント部分などから漏気が

発生することもありますので、

ちゃんと気密処理しておくと安心です。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.14cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)

をしていきます。

 

玄関ドア周りから漏気があったようで、

大工さんがコーキングを使って

気密処理して下さっています。

 

コーキングを打ってある箇所でも

後から見てみると切れてしまい

隙間が出来ている事もありますので、

やってあるから大丈夫!と思わずに

念のため再チェックするなどしておくと

隙間を見逃さずに済みます。

下屋部分の壁の面材。

この取り合いから伝い漏れが

起きている事がたま~にあります。

 

反対側にはウレタンが詰まっているはずなので

正直何故なのか疑問に思ったりもしますが、

とっても小さな隙間がいくつか繋がって

外気に通じる道となっているというケースも

考えられなくもありませんので、

怪しいと思ったらなるべく処理しています。

最後に玄関土間の断熱材の取り合いに

空いている隙間にウレタンを吹きつけます。

 

この隙間からも漏気するんですよね~。

後でモルタルで埋まる(はずの)

箇所ではあるのですが、

現時点での気密を正確に測るために

しっかりと埋めておきましょう。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.14cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
16cm2 → 15cm2

となっています。

この結果に、

立会いされた監督さんは

納得されたご様子でした。

 

αA (家全体の隙間面積)は

1cm2 の改善となりました。

う~ん、なかなか渋いですね…

 

数値で見ればあまり変わっていませんが、

漏気していた箇所を埋められたというのは

紛れもない事実です。

局所的に温度差が出来てしまう要因を

取り除く事ができたこの作業には、

絶対に価値があるはずです。

 

何はともあれ間違いなく良い気密。

このまま隙間をあまり増やすことなく

お施主様が暖かく快適な環境で

暮らすことができるように祈ります。

気密測定

Posted by fok-rs