石川県金沢市大友で気密測定

おはようございます
健太郎です。

1月17日は 石川県金沢市大友で
㈱安藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。

現場は南側に大開口サッシを
配置した明るい室内。

 

その上空は吹き抜けと
なっており

2階にも大開口サッシが
配置されていました。

 

今は足場が組まれていましたが
これが取れるとかなり
明るくなりそうです。

サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。

サッシ周りはユラソール(高性能気密テープ)
により気密処理。

断熱材は屋根・壁ともに
旭ファイバーグラスの
高性能グラスウール アクリアα36kg 。

そのグラスウールを
タイベックスマート(気密シート)内に
充填しユラソールで気密処理。

床の剛床のジョイントは
ユラソールで気密処理。

柱周りはコーキングにより
気密処理。

羽子板ボルトは
ヒートブリッジを嫌い
ウレタンで覆い

2階の床と梁との取り合いは
ユラソールで気密処理。

玄関土間、玄関ドアまわり
土台との取り合い部分も
すべてユラソール。

さて、気になる気密測定の
結果はいかに...。

C値 = 0.10cm2/m2 の超高気密でした。

それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。

 

玄関下端の取り合いに
ユラソールを追加して
気密処理を強化。

あとは地味ですが
ひたすらテープを浮きを
手で押さえていきます。

 

高性能気密テープの
ユラソールでも完璧ではありません。

写真のようなテープに
浮きができることがあり
そこから漏気に繋がります。

配管やスリーブ周りは
浮き易いので一通り
押さえて回りました。

写真がボケててすみません。

 

天井下地があると
やりにくいですが
隙間から手を入れて
押さえに押さえました。

掃き出し窓のレール部分から
漏気がありました。

 

さて、C値改善後の
測定結果はいかに...。

C値 = 0.093cm2/m2 のウルトラ気密(0.1cm2/m2以下)でした。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

測定結果に監督さんは
安堵の様子で詳細を確認されていました。

 

今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
11cm2 → 10cm2 と
1cm2 の隙間が埋まりました。

 

「なんだ…1cm2の改善か。」と
思われた方が多いかもしれません。

 

いつも言っているのですが
高い気密レベルからの改善は
難しいのです。

余談ですが…
私は「漏気量は移動する」
と考えます。

 

隙間を埋めて気密を上げていくと
埋まっていない穴から
今まで以上に空気が入ろうとする感じです。
さきほどのサッシがいい例ですね。

気密が上がったのに
n値(隙間特性値)が
1.25 → 1.27 と若干落ちたのは
そのせいもあると考えます。

 

漏気は通りやすい隙間から
多く入ってくるものなので。
気密は奥が深いです。

気密測定

Posted by fok-rs