福井県福井市西開発で気密測定

稜です。

6月22日は福井県福井市西開発で
日の丸工務店さまの現場の
気密測定を行いました。

中に上がります。

壁の断熱材は、
ボード状断熱材の
ネオマフォーム。
取り合いには、
ビッチリとコーキングが
入っています。

屋根はウレタン吹き付け断熱
となっています。

サッシはリクシルのEW。
樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。
サッシ周りの気密処理。
基本はコーキングを入れて、
透湿性のある水切りシートは
伝い漏れの対策として
テープで気密処理されています。
とても丁寧な施工ですね。

こちらも見てビックリ。
玄関の土間周りですが、
隙間という隙間を
とても丁寧にコーキングで
気密処理してありますね。
コーキングを入れた後に、
上から指でなぞって
隙間を埋めています。

 

表面に見える分だけか、
しっかり奥まで入っているか。
この違いは、
気密にも耐久性にも影響しますので
大切な事だと思います。

こちらはホールダウン金物。
ウレタンで全体が覆われています。
外周部ですので、
気密と熱橋の対策として
とても有効的ですね。

基礎断熱の現場の測定時には、
換気システム用の基礎貫通部や
水抜きの穴などは塞ぐ必要が
あります。
何で塞いでも問題ありませんが、
テープであれば埋められない箇所や
まだ埋めたくない箇所でも、
後から剝がせるので良いですね。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.13cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

少しだけ、
C値改善作業(隙間埋め)
をします。
二階の床と柱と胴差し。
取り合いに存在するこの溝は、
漏気する原因の一つとなります。

外壁側の面材などで、
気密を取っている現場であっても
伝い漏れが起きることがあります。
室内側で気密を取っている
現場であれば、なおさらです。
一階の床と柱、土台の
取り合いに関しても、
同様の事が考えられます。

 

ウレタンで気密処理をします。
こんなところから
気密漏れしないだろうと思う方も
いらっしゃるかも知れませんが、
施工の邪魔にならないようで
あればやって損することは
ありませんのでおススメです。

 

それでは再度測定を始めます。
結果は…

C値=0.11cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
18cm2 → 16cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.29 → 1.18
となっています。

この結果に、
立ち合いされた大工さんは
満足されたご様子でした。

 

現場のコーキング処理は、
全部大工さんがお一人で
されたと聞いてビックリ。
こんな丁寧な気密処理を家全体。
気が遠くなるような作業量ですね。
大工さんの根気と熱意が
この素晴らしい気密に
繋がっているのですね。

現場には、
大きめの引き違いサッシが
いくつかありましたが、
下のレールなどから
漏気しているようでした。
一ヶ所に存在する隙間面積が
1~2cm2だと仮想すると、
サッシだけでも多ければ
8cm2分も漏気していると
考えられます。

 

掃き出し窓などは、
大きい物の出し入れも出来て
とっても便利なんですが、
その分気密に影響しやすいですね。
見栄えや使い勝手を取るか、
気密の事を優先して考えるか。

 

高気密の家を建てたいと
考えている方は、
サッシの選定によるリスクなども
理解して頂きたいです。

気密測定

Posted by fok-rs