石川県白山市日向町で気密測定

稜です。

10月26日は石川県白山市日向町で
Hamamoto建築研究室さまの
現場の気密測定を行いました。

中に上がります。
コチラの現場は、
いつもブログで
掲載させていただいている
㈱山下工務店さまが
施工を担当されています。

天井・壁・床の断熱材は、
ボード状断熱材の
ネオマフォームと
なっています。

現場はパネル工法。
パネルの取り合いはテープで
気密処理してありますね。

サッシはエクセルシャノン。
樹脂トリプルガラスですね。

チェックしていきます。
サッシ周りは、
テープで気密処理
されています。
L字にピッチリ食い込むよう
丁寧に貼ってありますね。

この現場は床断熱です。
床は大引きの断熱材の
取り合いにテープを貼って
気密処理してありますが、
伝い漏れを起こしやすい
柱周りにはコーキングを打って
念入りな処理がされています。

配線や配管の貫通部も
コーキングで気密処理。

エアコンの配管周りは
ウレタンで気密処理
されていました。

おっと。
配線の貫通部が一ヶ所だけ
スカスカの状態。
穴を開けるのは、
電気屋さんのタイミングに
よって変わりますので、
難しいところですね。

ウレタンを吹き付けて、
隙間を埋めます。
測定前に気づくことが出来て
良かった良かった。

ボードでパネルが隠れて
しまっている箇所を、
テープで気密処理します。

さらに、配線の周りを
ウレタンで気密処理します。
配線や配管まわりは
テープ等での処理が難しい為、
ウレタンなどに使い分けて
処理するのが適切ですね。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.17cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をします。
エアコン配管の貫通部。
上から覗いてみると、
隙間から光が見えました。

手を近づけて確認してみると
実際に漏気していましたので、
ウレタンを使って
気密処理をしました。

 

吹き付けしづらく、
奥まで詰まりにくい箇所
なんですが、
不信がって調べでもしないと
中々見つけるのは難しいですよね。

玄関土間の土台と基礎の
パッキンのジョイント。
入隅の箇所から、
漏気しています。

コーキングで気密処理
したのですが、
コレが中々止まらない。

他の箇所に伝い漏れを起こして
しまう可能性もあるので、
さらに上からテープで
気密処理をしました。

天井のネオマフォームが、
隙間からチラリ。
この隙間、狭すぎて
コーキング処理が
出来なかったそうなんです。
実際には上の方で、
取り合いにテープを貼って
気密処理してあるとの事。

漏気しているか否かは
手の感覚では分かりませんでしたが、
怪しいと思いましたので
隙間にウレタンを吹き付けて
気密処理をしました。

 

ウレタンを吹いたりしても
邪魔にならないような箇所で
かつ怪しい箇所なのであれば、
気密処理はやっておいても
損は無いと思います。

 

それでは再度測定を始めます。
結果は…

C値=0.12cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
20cm2 → 14cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.38 → 1.34
となっています。

コチラの現場では、
玄関ドアの他にも
勝手口があったのですが、
どうにも勝手口の下端から
漏気があるみたいです。

光も漏れていましたので、
どれだけ影響しているのか
確かめるべく、
目張りして測定をしてみます。

 

参考数値ではありますが、
気になるところ…
結果は…

C値=0.089cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
14cm2 → 10cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.34 → 1.08
となっています。

この結果に、
立ち合いされた
Hamamoto建築研究室の濱本社長と、
㈱山下工務店の監督さんは
納得されたご様子でした。

 

αA (家全体の隙間面積)が
4cm2 の変化ですが、
n値 (隙間特性値 範囲1~2)は
目に見えて良くなっていますね。

 

これは勝手口からの影響が
大きかった事を表していますね。

 

とても丁寧な処理が
施されているのですが、
パネル工法は取り合いが
難しいですね。
それでもとても良い気密と
なっているのは、
社長や監督さんたちの
気密にかける思いが
強いからこそなのでしょうね。

気密測定

Posted by fok-rs