石川県河北郡津幡町で気密測定

稜です。

2月13日は石川県河北郡津幡町で
㈱建匠さまの現場の
気密測定を行いました。

中に上がります。
土間の広いお家のようですね。

屋根・壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。

サッシはサーモスⅡH。
アルミ樹脂複合の
ペアガラスです。

チェックしていきます。
サッシ周りは、
コーキングで気密処理
されています。

現場は床断熱。
床のジョイントは、
テープで気密処理されて
いるようですね。
画像では分かりませんが、
上(合板のジョイント)と
下(大引きと断熱材の取り合い)の
二重の気密処理をしてあるそうです。

 

上か下のどちらかだけとなると、
伝い漏れを起こしたりする事が
意外とあります。
二重になるとテープと手間が
かかってしまいますが、
その分気密性は更に向上
するはずです。
素晴らしい処理ですね。

勿論、柱の根元まで
しっかり処理してあります。

床を貫通している配管の
周りもコーキングで
気密処理されています。
床断熱の場合は、
基本的に床に生じる隙間は
全て塞ぐ必要があると
考えていただきたく思います。

二階の床(合板)と胴差し、
梁などとの取り合い部分です。
見づらいですが、
コーキングで気密処理
されています。

下側だけじゃなく、
上側からの処理も大切です。
二階の床と柱の取り合いも
気密処理してありますね。

 

伝い漏れを起こしやすい箇所ですが、
これだけ丁寧に処理してあれば
安心できますね。

CD管から出ている配線の
周りをコーキングで処理。
線が束になっていると
真ん中に隙間が出来ますので、
それを考慮した処理が大切です。

お風呂周りも丁寧な
気密処理が施されています。
その箇所によって、
適切にコーキングやテープなどを
使い分けて処理してあるので
素晴らしいと思います。

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.24cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2

チェックしていきます。
屋根のウレタンを見てみると、
配線の貫通部に隙間が
出来てしまっていました。

ウレタンで隙間を埋めて
気密処理しました。
配線が梁に接していたので、
ウレタンを吹き付けた際に
上手く埋まりきらなかったんですね。

他にも怪しい隙間を発見。
手を近づけて確認してみると
漏気していましたので、
こちらもウレタンで
気密処理をしたいと思います。

怪しそうな穴ぼこがあっても、
意外と漏気が無いことが多いです。
表面だけ見ると隙間が
出来ているように見えますが、
奥の方でしっかり埋まっている
からですね。

 

しかし、今回のように
漏気してしまうケースが
ありますので、
怪しい隙間があった場合は
とりあえず埋めておくことを
おススメします。

 

それでは再度測定を始めます。
結果は如何に…

C値=0.20cm2/m2の超高気密です。

 

αA (家全体の隙間面積)が
28cm2 → 23cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.47 → 1.37
となっています。

この結果に、
立ち合いされたお施主さまは
満足されたご様子でした。

 

丁寧な処理のおかげで
しっかりと良い気密と
なっていますね。

現場の中を観察していると、
こんなコーナーを発見。

 

どうやら缶コーヒーを
断熱材の切れ端で囲んだ状態で、
ヒーターで暖めているようですね。

 

熱を無駄に逃がすことなく
効率的に暖められますし、
とても便利そうですね。
こんな光景は今まで
見たことなかったので、
面白かったです。

気密測定

Posted by fok-rs