富山県富山市で気密測定 2023/07/03

稜です。

2023年7月3日は富山県富山市で

伊田直樹建築設計事務所さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根・壁の断熱は、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

サッシはYKK APW430。

樹脂トリプルガラスです。

チェックしていきます。

 

サッシ周りはコーキングで

気密処理されています。

現場は床断熱です。

 

床を貫通している配管の周りは

コーキングで気密処理

されていますね。

玄関土間まわりの気密処理です。

 

土台と基礎の間のパッキンは

上から防水テープを貼って

気密処理されています。

 

何度もお伝えしていますが、

気密パッキンと言えど

ジョイント部分は弱いので

漏気を起こす可能性があります。

 

これはその対策ですね。

万が一、水が入ってきた時の

対策にもなるので素晴らしいですね。

床の隅を確認して見ると、

溝にウレタンを吹いて

気密処理してありました。

 

1階(床断熱の場合)でも2階でも、

伝い漏れを起こしやすい箇所ですので

気を付けたいポイントですね。

二階の床(合板)と胴差しの

取り合いにウレタンが

吹き付けられています。

こちらも伝い漏れの対策ですね。

 

これだけ吹き付けてあれば、

断熱的にもプラスに働きますし

とても効果的だと思います。

こちらはコーキングで

気密処理されていますね。

 

先程のようにウレタンを

ブワーッと吹き付けていないのは、

こちらが化生となっているからです。

 

要所で使い分けしているのは

素晴らしいですね。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.15cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。

 

お風呂の人通口の取り合いから

漏気があったようですね。

取り合いにコーキングを打って

気密処理を行いました。

 

開けるための人通口なのに

キッチリ塞いでどうすんの?

と思う方もいるかも知れませんが、

コーキングを打っただけであれば

簡単に外す事が出来ますので、

問題無く使用できます。

 

むしろ、この反対側は外気に

通じていますので、

しっかりと気密を確保する事が

とても大切なんですよね。

同じくお風呂の部分です。

 

こちらの断熱材の取り合いは、

ウレタンで処理してあったのですが

どうやらウレタンに隙間が

出来ているようで、

漏気を起こしていたようです。

 

ですので、はみ出た分の

ウレタンをカットした後に

上からテープを貼って

気密処理を施したようですね。

 

これだけしっかり処理すれば、

もう心配いらないでしょう。

玄関ドアの下端、

少し漏気があったようですね。

 

こちらはコーキングで

気密処理をしました。

玄関土間の取り合いなら

後の工程で埋まるから大丈夫。

…とは一概に言えないんですよね。

 

完成した現場を測定する際に、

玄関ドア横の下端に貼った

タイルの裏から伝い漏れを

起こしていたりするケースもあります。

(※伊田直樹建築設計事務所さまの現場で

という訳ではありません。)

 

ですので、

中間測定時点などの

処理のしやすい状態の内に

漏気の原因を根元からしっかりと

気密処理しておく事が大切です。

下屋の勾配天井。

既に下地があったからか

ウレタンが上手く詰まっておらず、

漏気している箇所がありました。

なるべく奥まで詰まるように

ウレタンを吹き付けて、

ピッチリと隙間を埋めました。

 

勾配天井は下地の問題で

漏気を起こしてしまう

ケースが結構ありますね。

 

こればっかりは、

はみ出た分の邪魔なウレタンを

カットしなければならない都合上、

先に下地を組まなければなりませんので

他に仕方がありません。

 

しかしその分、

こうして気密測定をする際は、

しっかりとチェックして

カバーする事が出来ますからね。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.092cm2/m2の

ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
22cm2 → 13cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.50 → 1.14
となっています。

この結果に、

立ち合いされた社長は

満足されたご様子でした。

 

素晴らしい数値!

ちなみに、

伊田直樹建築設計事務所さまの現場では

最高新記録となっているようです。

 

お風呂のウレタンをカットして

上からテープを貼って

気密処理をするという

大工さんの行動力。

社長も率先して隙間を

探してくださっています。

 

これだけ気密に対する

熱意があるからこそ、

ちゃんと結果に表れているのでしょうね。

気密測定

Posted by fok-rs